はい、おやびんです。
私が合気道習ったのは高校生の夏ごろの話でした。
でも初段を取ったのは本最近です。
実に40年以上を経ってからの合気道の初段です。
実は高校生から大学生へと上がるときに、合気道からフルコンタクト空手に転身したことがあります。
その通り、合気道はそこそこ上手くなってきて、そろそろ初段の方と考えていたのですが、自分が学んだ合気道が本当に実際で使えるのでしょうかと考えたときに疑問が出てきたんですよね。
そこで、クラスの空手を学んでいる友達に軽くスパーリングを挑んだんですが、これがけちょんけちょんにやられることになってしまったんですね。
一生懸命やってきただけにショックでした。
そこで合気道でも空手をやってる先輩にいろいろ指導をいただいたりしたのですが、そこでわかったことが実際に殴る側の気持ちがわからないと技がかからないと言うことに気がついたんですね。
合気道はやったことがあるけど、空手はやったことがない。
空手がどうやってついたり蹴ったりしてくるのかを理解しないと、間合いやかける技もわからないと考えたのです。
そこで私はある人の紹介で、フルコンタクト空手の道場の門を叩くことになったのです。
それからはミイラ取りがミイラになったように打撃の技を習得しようとして一生懸命になってしまい、合気道の道場もなかなか顔を出すことができなくなってしまい、疎遠になってしまいました。
それから10年20年30年と時間が経ってきたのですが、合気道のI先生は、先生は言葉を断るごとに、私に電話をくれて、つかず離ずいてくれました。
電話をかけてくる理由が、とんでもだったり、いきなりだったりするのがたまに傷
わざわざ会社まで来ていただいて、玄関の前から電話をしていただき「わしや、Iや!!カラオケボックスの前にいるから、ちょっと顔出せ」
もちろん仕事中ですので、断りたいのですが、先生がわざわざ来ていただいてるのに、弟子の私が断れるはずもありません。
そこで今日のご用向きはとお聞きしてみると「お前がヤクザになる夢を見た、説教したくなったから来たんだ」
いやいや、私今サラリーマンしてるし。
一瞬、ボケはったんかなと思ったりはしましたが、目が真剣だったので、本当に私のことを思ってくれているのだと、その時合気道に戻ろうことを決心したのです。
I先生は年齢が80歳を超えているのに、未だ現役の武闘家で若手の同僚生たちを指導しています。
常に実戦を想定した、武術としての合気道を忘れることなく、お弟子さんをたくさん持っておられます。
私もその末席に再び戻り初段を取るようになったのですが、そのブランクは長く技のほとんど忘れてる始末。
茶帯からのスタートと考えていましたが、もう一度白帯からやり直すようにしました。
ありがたかったのは、他の同性の方々が懇切丁寧に教えていただいたこともあり、見る見る間に、昔の感を取り戻し歳の割には成長が早かったそうです。
そして約2年が経った時に、黒帯に挑戦することができました。
色々とありますが、無事に黒帯をつけることができました。
数十年をかけて黒帯を取ったことに先生もとても喜んでいただきました。
I先生は、私にとっては単なる師匠と弟子の関係ではなく、恩師と言っても良いほどの大事な先生であります。
初段の次はニ段三段と精進を進めていきたいと思っています。