はい、おやびんです!!
映画の中に出てくる格闘術CCC (クロスクオーターコンバット)に興味を持ち、調べていくうちに、フィリピン武術のカリに出会いました。
各国の特殊部隊や情報機関が学んでいる、武術であり、超実戦的内容に引かれ調べていましたら、なんと近所に道場があったことに驚きました。
実際に行ってみると、公民館を借りた数名の集まりのようだったのですが、驚いたのが講師が、背の低い女性だったのです。
生死に直結するような厳しい武術ですから、きっと厳しい男性の方だと思っていたのですが、拍子抜けに感じました。
が、それが間違いだと言う事はその後すぐに気づかされます。
カリの基本は2本の棒、これをくるくると左右を別々に回しながら、相手の急所に的確に打ち込んでいく。
見てるだけなら、華やかで舞うように相手を追い詰めていくのですが、やるとなるとかなり難しいです。
力の入れるべきところ抜くところ、手首の柔らかさなど、他の格闘技とは全く別の動きをするところに混乱を覚えます。
先輩方は、笑いながらこなしていますが、私がやると怪しいな踊りになってしまいます。
それに号令が英語、タガログ語、スペイン語とミックスでかかるので、混乱して覚えにくいです。
いまだにタガログ語の1から10の数字を覚えられないでいます。
それでも先輩の真似をしながら、形だけは何とか偽ていていますが、先はまだまだ長いようです。
私も格闘技はあちらこちらで経験があるのですが、カリの動きは全く別物のです。
ナイフを使ったトレーニングでは、如実にそれが出てきます。
キックボクシングなどでは、相手を倒すためにモーションが大きくなりがちです。
それだけのエネルギーを相手に伝えなければいけないのですから当然なんですが、カリではナイフを使うので、根本から変わってしまいます。
パンチを打つより、少ないエネルギーで急所を切り付けてしまえば、一緒にして死に至るのですから。
その動きは小さく最短に急所を目掛けて切りつけて行きます。
間合いは短いのですが、懐に入られれば一瞬にして、急所を狙われます。
余談ですが、フィリピンでは親しくならない限り会話する間合いが遠いそうです。
それはフィリピンがナイフ文化と言うこともあり、知らない相手には、ナイフの届かない距離で話す傾向があるそうです。
平和な日本では、にわかには信じられないような風習ですね。
でも、こうも教えられました。
ナイフで人を殺すことを教えるのではなく、使ってくる相手の手の打ちを知ることで、未然に対処できることこそが武術の本当の目的ですからと。
今でも、ドン引きしたり、習ってもこれ使えないと思いながらも、超実戦的なフィリピン武術のカリにハマってる私です。