はい、おやびんです。
カメラホルターや速射ストラップで一番の恐怖は携帯中の落下事故です。
落下事故での2大原因は
- うっかり入れそこななった。
- カメラと繋ぐ連結ネジのゆるみ
どちらもカメラホルスターを使った方ならヒヤッとしたことありませんか?
と、前回は速写ストラップやカメラホルスターがなぜネジが緩み落下するのかを説明させた頂きました。
その中で個人的な意見としてネジ止剤を使う事を提案しました。
(ねじ止剤の使用は個々の責任と判断で行ってくださいね)
ネジ止剤とは
簡単に言うとはめ合い固定の接着剤です。
ねじの金属部品のすき間に入り、空気が遮断されると硬化、ゆるみ止め効果を発揮します。
外すことを前提にした低強度ものから外さないを前提の高強度のものまであります。
再使用については、ネジに付着しているネジ止剤の残りカスを拭き取らなければ、硬化しない場合があるので他の機種や三脚への変更時には気を付けましょう。
今回は取り外しを前提にし、低粘度のネジ止剤として田宮模型のねじ止剤を使い、再使用する場合の方法を記載します。
写真の様にインダクションキャッチのユニット側の接点に塗布しました。
使用して1週間ですが緩みは発生していません。
でも、そこで心配になるのが
ねじ止剤を使用し、取り外し出来なくなったらどうすればいいですか?
では早速、田宮模型さんに聞いてみました。
田宮模型担当者
酢酸ビニル系のため、ケトン系溶剤(アセトンやMEK)、酢酸エチルなどを推奨します。
但し、ケトン系溶剤(アセトンやMEK)はプラスチックを侵しますので、
プラスチックの部分にはご使用にならないようお願いいたします。
もう少し素人に分かりやすくお願いします
田宮模型担当者
ホームセンター(ペンキのコーナー)で、はけ・ローラーなどの洗浄用としてアセトンの名称でも販売されているようでございます。
つまり、塗布部分に溶剤をしみ込ませれば、取外しと残りカスの除去が出来る様です。
で、今回ホームセンターに行きましたが在庫切れの為プラモデル用の薄め液を代用してみました。
換気が行き届いた場所で行います。
カメラとユニットの間に溶剤を流し込み緩めてから外します、ちょっとした力で外すことが出来ました。
雄ネジとカメラ側の雌ネジに残りカスが見えます。
雄ネジにはテッシュを巻き付け、カメラ側雌ネジには穴にテッシュを詰め込みそこへ薄め液がこぼれない程度にしみ込ませます。
しばらくし放置・・・
残りカスがふやけたのを見計らい、爪楊枝か歯間ブラシの様なものでカスを穿り出します。
取り切れないものはネジの締め開けで浮かして取り出します。
あら、意外と簡単にとれましたね。
これで再度、ネジ止剤の使用が可能です。
ネジ止剤を使用する事で摩擦係数が上がり落下の可能性は低くなりますが過信されると思わぬ落下が起こり得る可能性があります。
定期的な確認はされた方が良いでしょう。
低強度でも十分安心はできると思います。
高強度タイプで取り付けるとどうなる?
高強度でされた場合、元々取り外しの必要ないネジ止め剤なのでかなりの力でないととれません。
メーカーに問い合わせたところ、どうしてもの場合は200度以上の高熱で焼くしかないそうです。
この場合、インダクションキャッチ内の磁石が熱により化学変化を起こし機能しなくなりますので高強度タイプの使用は絶対にやめといた方がいいです。
他の速写ストラップやカメラホルスターならばわかりませんが、相当に苦労しそうですね・・
過ぎたるは猶及ばざるが如しのようです。
このブログはインダクションキャッチを持って様々なフィールドに出向き、初心者がベテランに近づけるようなアイテムを開発するための失敗と挑戦へのブログです。
どうか今後も御笑覧ください。
インダクションキャッチ(私が開発しました)
カメラホルスターに起こりがちな落下事故を軽減するため開発された、磁力誘導を特徴としたカメラホルスターです。
目視に頼らず着脱が可能です。
夜景を撮りにいった暗闇の中で、登山で疲れてついうっかりなど急いでいるとき焦って作業するときにウッカリでミスが多くなり落下事故に繋がりやすくなるのですがこのインダクションキャッチは磁力誘導による装着が可能ため落下事故の軽減に繋がります。
磁力誘導型 カメラホルスター I carryインダクションキャッチ 片手操作可能
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